分習法と全習法について

野球の動作は全身運動でとても複雑です。
早い時期に野球の経験があると様々な競技へと発展させることができますね。
バスケットの八村塁さん(NBAプレーヤー)や陸上の伊藤友広さん(アテネオリンピック1600メートルリレー代表として4位に入賞)などは小学期に野球選手でした。
恐らくその逆は難しいと思います。
走る要素、空間認識を高める要素、投げる要素…
野球で培った要素が生かされていると思います。

その野球ですが、打つ・捕る・投げる・走る・状況判断する、この5つの要素のレベルを上げることが重要といつも話しています。
その中で、打つ・捕る・投げる・走る、の要素が個人で磨くスキルになると思います。
個人の技量を上げるには、個人練習が重要となります。
その中によく出てくる練習プログラムがドリルになります。
個人の技術を習得する方法には、分習法と全習法の2通りがあります。
動きを分けて教えたり習ったりすることをが分習法で一連の動きをまとめて教えたり習ったりする方法が全習法となります。
これを使い分けることで練習効果が高まります。

例えばバッティングで腕の使い方を分けて練習する方法は分習法となります。
ボトムハンドの動き、トップハンドの動き、それを両腕で合わせていき上半身の動きを練習して習得する。
さらに軸足から回転足への体重移動を含めて下半身の動きを練習して習得する。
これがら一つ一つがドリル練習です。

これらを別々で練習して、どちらもできるようになったらそれらの動作を合わせて一連の動きとして練習する方法が全習法となります。

段階を踏んでいくことが大切となりますが、これらを理解せず全習法ばかりを教えようとする指導現場が多いように感じています。

野球の動作は複雑で非常に難しい動作ばかりです。
それらが連動して動けるようにしていくには、それぞれの体の部位ごとに練習して連結していくようにする、この流れで練習していくことが大切です

集団となった場合も同様です。
シートノックは全習法、キャッチボールは分習法になると思います。
全習法は実践に近い練習となり、捕球する送球するなどの一連の動作はもちろんですが、連係なども加わり本番に向けた実戦形式の練習となります。
シートノックの中にあるボールを捕る動作や相手に投げる動作はキャッチボールの動作です。
野球の基本はキャッチボールと言われますが、このような一連の流れを理解することによってその重要性が分かると思います。

どの競技もそうだと思いますが、分習法から練習が始まると思います。
それは分習法で技術を習得しておかないと次へは進めないからです。

分習法から全習法、それぞれの部位で練習して習得する部分動作と実戦も踏まえてそれぞれの部位を連動させる一連動作をそれぞれ繰り返して行うこと、その流れこそが上達への道であると指導者も部員も理解していくことが大切だと思います。

何のための練習か?
それを考え続けることで自身が成熟したころの選手像をイメージできるようになると思います。

「今」ファーストではなく「未来」ファースト、頑張っていきましょう!

小学6年生と中学1・2年生の皆さん、前橋中央硬式野球倶楽部では新入部員募集中です。

平日練習・土日の練習にはいつでも参加していただけます。

12月の土・日は、基本ホームグランドで練習となります。
公開練習の日程もございますが、いつでも練習参加は受け付けております。
もちろん見学だけでもOKです。
保護者の方のみの見学も大歓迎です。
来春中学に入学予定の小学6年生や中学1・2年生で硬式野球に興味のある皆さん、お気軽にお出掛けください。

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